様々な用途に使えるバーチャルツアー。しかし、営業用、社会見学用、採用活動用、社員見学用、海外対応用など活用範囲が広がるほど、同じバーチャルツアーでいいのか?と考えてしまいますね。
バーチャルツアーはデジタルデータのため、データを複製して採用用途、営業用途など、用途に分けてコンテンツをつくりかえることが可能です。そのため費用が2倍、3倍…となることはありません。あるいは、ある程度操作方法を理解すれば社内で複製することも難しくありません。
では、複製するかもしれない、と考えている場合、どういったことに注意しておけばよいでしょうか。
はじめの撮影時点で大きめ、広めに撮影しておく
お客様内覧用のバーチャルツアーを作成しようと撮影したとします。半年ほど経過して、社員教育にも便利だと思って、複製したときにこのようなことに気づきます。
「売り場だけではなくバックヤードや事務所スペースも必要では‥?」
「駐車場もある方がよかったかもしれない…」
こうなってしまうと、追加の撮影・編集作業が発生します。
広めに撮影していたのであれば、不要な部分は削除することで対応ができます。撮影よりもデータの編集だけで済むほうが当然時間も費用も少なくて済みます。
裏動線、バックヤードの有無で、社内用・社外用を作り分ける
同じ場所のバーチャルツアーを複数、必要とされるケースで最も多いのは「社内用」「社外用」を用意されるものです。この場合裏動線やバックヤード、事務所なども含めて、まず大きな「社外用」を制作します。社外用に必要なコンテンツも設定します。
その後、裏動線などを削除して社外用よりも小さな「社内用」を制作。社内用に合ったコンテンツを設定します。
社内用は一般公開せずに利用、社外用をホームページに掲載したり、URLをお客様にメールで送ってデジタルパンフレットのように使っていただく、といったことが実現します。
文化財では通常、非公開の範囲をバーチャルツアーで期間限定で公開するといった使い方もできるかもしれません。アイデア次第でユニークな活用方法が見つかりそうです。
今後の活用の可能性を考えて、少し広め・大きめに撮影して制作する。デジタルツインならではの考え方ですね。