「仕事を任せようかな」のお客様の声。信頼・品質を見せて、営業、展示会、採用活動で活躍/二九精密機械工業様

バーチャルツアーを工場で導入された事例についてご紹介します。二九精密機械工業株式会社様(以下:二九精密機械工業)は「3Dウォークスルー」を導入されました。

製造業の一般的な導入例よりもアクセス数が非常に多い二九精密機械工業様。いったいどのようにして活用されているのでしょうか。営業部の頼光様と、人事総務課の光森様にお話を伺いました。

3Dウォークスルーとは?

バーチャルツアーと呼ばれるもののひとつです。インターネット上で遠く離れた実際の場所や空間を、まるでその場にいるかのように歩き回ることができます。

https://my.matterport.com/show/?m=rZtGFSdmTAM

二九(ふたく)精密機械工業株式会社(京都市南区)

精密微細な金属加工を得意とし、お客様の悩みに一歩踏み込んだ提案をし、形にしてきました。お客様は、医療・分析・半導体・産業機器など業種は様々です。当社の製品が幅広い業種から指示される理由には、米粒より細い小径パイプ、最小φ0.03mm〜のドリルによる穴加工などの加工実績に加え、最新機械設備・高精度計測器導入による管理された工程の維持による「FUTA・Q品質」があります。現在、本社、京都工場・R&Dセンター、八木工場のほか東京やドイツに営業所を構え、当社の経営トップ指導の下、機械を使う「人」のスキルアップと働きやすい社内環境作りにも積極的に取り組んでいます。

公益財団法人京都産業21 ホームページより

—今回は3Dタイプのバーチャルツアーを導入されました。
導入に至った経緯を教えていただけますか

中小企業支援法に基く中小企業を支援する「京都産業21」が取り組んでいる『KYOTO町工場バーチャルツアー』がきっかけです。ちょうど2020年10月に「造る工場」から「魅せる工場」として八木工場 第二工場が竣工したこともあり、導入をしました。

—バーチャルツアーをどのように活用されていますか

ホームページで公開をしています。以前にはトップページのバナーに、バーチャルツアーのサイトへリンクできるようにしていました。

現在公開されている内容(2024年11月現在)

・設備、工場>「バーチャル工場見学」

・トップページ右側カラム「バーチャルツアー」

・八木第二工場のバーチャルツアーが完成しました お知らせ
https://futaku.co.jp/info17830/

二九精密機械工業様では一ヶ月に一回、メールマガジンを配信。2023年10月のメルマガでは、バーチャルツアーのリンクを設置。見せ方が自然でついつい見たくなる仕掛けづくりをされています。

—どのようなシーンで使われているでしょうか

おもに、営業と採用のシーンで活用しています。

具体的に営業での活用について教えていただきました。

営業での活用

1.売上、成約につながっている

当社は京都で金属加工をしておりますが、十数年前から医療分野も伸ばしていきたいと考え、2018年に東京営業所を開設しました。先日、東京営業所の部長に利用状況を聞いたところ「非常に役立っている」とのことでした。やはり京都の工場を東京のお客様に見せようとしても、気軽に行けない、見せられないんですよ。東京のお客様からは「ちゃんとした設備でされているのですね。これであればお仕事を任せようかな」というお声をいただいています。アクセス数が多いのは、外部だけではなく社内での営業資料として使っているからかもしれません。

左:光森様 右:頼光様

2.展示会での活用

2024年10月29日~31日に幕張メッセで行われた展示会「Photonix2024」に出展しておりました。ブースの中央壁面には、バーチャルツアーの様子を切り抜いた画像を使用しています。奥行きが出るんですよね。

見に来られた方、ご質問がある方にはQRコードを読み取ってもらい、バーチャルツアーを体験いただきます。スマートフォンですぐ見ていただけるので、工場を知っていただくツールとして積極的に使っていきたいですね。工場規模や、機械台数など、生産力のアピールにも繋がると思います。

他の展示会では、50インチのディスプレイにバーチャルツアーを操作したキャプチャー動画等を流し続けています。その場で操作いただかなくても、模擬的にバーチャル工場見学をしていただけます。中には画面に釘付けになっている方もいらっしゃいました。

3.同業他社から見られることも
当社の受託加工をされている企業でも当社の事例を見て、バーチャルツアーを導入されたことがありました。同業者の方も一定数見に来られているのだと思います。

人材採用での利用について

合同説明会ではバーチャルツアーで工場内を見せています。他社は一般的な動画を用いて説明されているところが多いですね。学生の方など、働くイメージをしていただけていると思います。中途採用で入社した方も「これから工場見学へ行きましょう」とお話したら、「バーチャル工場見学を見たので大体分かっています! 」と言われた方もいらっしゃいました。

—他の企業の方から見られることに対してどう思われますか

製品は映っていませんが、その環境を見るだけで生産システムは見て取れるので、真似できるノウハウが見えると思っています。しかし、それが悪いとは思っていません。お客様にとっては、設備を見るだけで、信頼できるか、品質が高いか、整理・整頓・清掃(3S)がなど工場のレベルが見て取れます。しっかりと見たいお客様からすると、情報量が多く伝えやすいツールだと思います。

—導入後の社内の方の反応はいかがでしょうか

評判は良いですね。特に営業のツールとして使われています。

今後期待されること

職場をキレイにする効果あり
お客様から見られることで会社をキレイにしようという効果が生まれないかなと思っています。見せるなら、キレイに見せたいじゃないですか。5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)に力を入れていますが、「工場を撮影するために、床をキレイにしましょう」と社内に呼びかけられますね。
また、医療分野のお客様にアピールしたいです。他の工場のレーザー加工機、クリーンルーム、ガイドワイヤーの生産現場などもアピールしていきたいと思っています。

※弾性のある針金のような棒状の医療材料


二九精密機械工業株式会社 

設立:1953年1月31日
Webサイト https://futaku.co.jp/
代表取締役会長 二九宏和
代表取締役社長 二九直晃

京都産業21で紹介されているページはこちら

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