ニデックマシンツール株式会社様では、3Dウォークスルーを導入されました。販売促進グループに携わる、北川様、福田様に導入の背景や活用の手応えについてお話を伺いました。

ところで…3Dウォークスルーとは?
バーチャルツアーと呼ばれるもののひとつです。インターネット上で遠く離れた場所や空間を、まるでその場にいるかのように歩き回る体験ができます。平面図や写真では伝わらない、広さ・動線・空気感を伝えられます。
今回、制作を担当したのは、ニデックマシンツール株式会社様の「Nidec Technical Lab」と、2026年2月に新設された「テクニカルセンター」です。
※「Nidec Technical Lab」は現在閉鎖されており、新たに開設されたテクニカルセンターが同社の技術発信拠点となっています。
体験してみてください!
例えば、このような課題をお持ちではありませんか?
- 実機を見せたいが、海外や遠方のお客様が簡単に来社できない
- 展示会に出展しても、会場スペースの制約で見せられる機械が限られる
- カタログや写真、動画以外に、魅せるコンテンツが欲しい
- 展示会がない時期以外にも、継続的に見込み顧客を集めたい
これらの課題は3Dウォークスルーで解決できます!
ニデックマシンツール株式会社様のご紹介
工作機械、切削工具および関連製品の設計・製造・販売、さらにコンサルティングまで一貫して手がけるメーカーです。
2026年2月、新たに誕生した「ニデック工作機械 テクニカルセンター」は、“加工技術を見る、試す、導く、学べる” 場所です。傘下の工作機械メーカー4社が結集し、約30台の最新機械を展示します。特に大型工作機械の迫力は圧巻です。
ニデック工作機械は、100年を超える歴史を持つ4つの工作機械メーカーの技術を結集・統合して誕生しました。旋削・切削・研削・レーザー加工から、歯車加工、大物加工、積層造形まで。その総合力を一堂に集約した拠点が、テクニカルセンターです。最新の加工機や工具、ソフトウェアに触れながら、専門スタッフとともに課題を検証し、実装へとつなげる「共創型技術拠点」としてご活用いただけます。
引用:ニデック工作機械 テクニカルセンター Webサイトより
ニデックマシンツール株式会社 Webサイト https://www.nidec.com/jp/machine-tool/
海外・遠方顧客との距離を縮めるバーチャルショールーム

–なぜ導入を決められたのですか?
海外では、工作機械を展示する自社のショールームがない地域もあり、お客様に実機を見せることが難しいという課題がありました。ヨーロッパなどから「現物を見たい」というニーズがありましたが、距離の壁がありました。それは国内も同様。遠方のお客様にとって、実機を見に来社することは簡単ではありません。

営業シーンでは、商談の際にカタログや動画を用いて説明していました。しかし、文字や写真だけでは、30台以上の実機が並ぶショールームのスケール感や迫力まで伝えるのは、難しいと感じていました。
「遠方からでも実際の機械を見てもらえる方法はないか」
「展示会に出展したのと同じような効果を、常設で生み出せないか」
社内の議論の結果、3Dウォークスルーが営業ツールとして有効ではないかと考え、導入しました。

バーチャルツアー活用方法
私たち販売促進グループでは、ここ数年デジタルマーケティングの取り組みに力を入れています。営業活動の後押しに、マーケティング施策を構成する有効なコンテンツのひとつになるのでは、と期待しています。
4つの用途で活用しています。

1.新規顧客へのアプローチ
主に、自社製品に興味を持ってくださる新規のお客様に使っています。営業担当者がパソコンを開き、バーチャルツアーを見せながら提案。海外の販売代理店や現地営業メンバーも活用しています。
3Dウォークスルー撮影者(藤井)からのコメント:
ショールームへ足を運ぶには、時間も費用もかかります。バーチャルツアーが実機見学のすべてを代替できるとは考えていません。ただ、見学前の段階でショールーム全体の規模感や機械の配置を把握できることで、営業の“一歩目のハードル”を確実に下げることができます。営業の担当者の方にとっても「まずはこれをご覧ください」と提示できる具体的なツールがあることで、成果を上げやすくなるかもしれません。その場で伝えられる情報量が増えれば、コミュニケーションはより円滑に。意思決定までのスピード感も高まります。関心が高まり、案件の確度が上がった段階で、ショールームの見学にお越しいただく流れがつくれますね。
2.JIMTOF2024でVR導入、会場にない機械を見せる
2024年の展示会「JIMTOF(日本国際工作機械見本市)」で活用しました。
数メートル四方の工作機械は実機が大きく、展示できる数には限りがあります。そこでVRゴーグルで、バーチャルツアーを見てもらいました。お客様が興味を持ち、足を止めてもらうためのキャッチになったと思います。

3.実機を見に行けない社内メンバーへの説明・教育
頻繁には実機を見に来ることができない国内外のメンバーに対し、教育目的で使うことがあります。

4.ウェブサイトでいつでも体験できる
自社の機械を広く知ってもらうため、ウェブサイト上にバーチャルツアーを埋め込み、公開しています。

https://www.nidec.com/jp/machine-tool/technical-center
バーチャルツアーの工夫
情報タグは、日本語(J)、英語(E)、中国語(C)の3言語で表記されています。色分けされているので分かりやすいですね。




撮影中は、各機械の前に設置されたモニターへ機種名が表示されるよう、ご準備いただきました。

カメラは約2.5m間隔を目安に、設置位置を少しずつ移動させながら撮影を進めます。立ち入って見たい箇所がしっかり映るか、見やすい適切な距離になっているか、移動がスムーズか、操作しやすい導線になっているか。そうした点を一つひとつ確認しながら、計算して配置しています。

–なぜ、イザンに制作を依頼されたのでしょうか?
バーチャルツアーの制作は初めてでした。比較検討を行い、イザンさんは工場の制作実績が多く掲載されていて、自社が実現したいイメージに最も近かったことが最大の決め手となりました。現場での撮影に入り慣れているという安心感もあります。
また、当社は滋賀県栗東市、イザンさんは京都と、地理的に近い場所に拠点を置いていたことから、フットワーク軽く柔軟に対応してもらえると感じました。

テクニカルセンターへの期待
以前の「テクニカルラボ」よりも規模が大きく拡充された「テクニカルセンター」に、より一層の関心を持ってもらいたいです。そのためにもどんどんバーチャルツアーを使ってもらいたいですね。

3Dウォークスルー導入によって、期待できる効果をまとめました
1.海外・遠方からでも“常設展示会”のように見てもらえる
・実機を見せられないもどかしさが解消される
・海外代理店も同じツールで説明でき、提案の質が標準化される
・展示会がない期間でも、常に“見せられる場”を持てる
2.商談のハードルが下がり、案件の確度が上がる
・「まずはこれをご覧ください」と提示できるツールになる
・確度を上げて来社につなげられる
・空間全体を理解した上で会話が進むため、コミュニケーションに齟齬が生まれづらい
3. 理解度が上がり全体の提案力が底上げされる
・新人教育や海外拠点との情報共有に活用
・説明のばらつきが減る