宮城県の看護・介護連携型施設『ナーシングホームほのか』さんでは、コロナ禍をきっかけに見学のハードルが高くなり、3Dウォークスルーを導入されました。導入して1年が経ちます。「同業の仲間に知ってもらえたら」と、取材にご協力いただきました。記事では、導入に至った背景や使い方についてご紹介します。
※ニシマキパピルス様(宮城県大崎市)のご紹介で、導入いただきました。

3Dウォークスルーとは?
バーチャルツアーと呼ばれるもののひとつです。インターネット上で遠く離れた実際の場所や空間を、まるでその場にいるかのように歩き回ることができます。
ナーシングホームほのかについて
宮城県大崎市にある住宅型有料老人ホームで、医療と連携を図りながら生活を営むための施設です。医療と看護、介護やリハビリを一体化し、より幅広いニーズに対応することが可能です。すき間のない充実した24時間365日、医療・看護・介護サービスを提供します。

運営するのは「有限会社 穂乃香」さんです。介護付き有料老人ホームのほか、共同生活援助、障がい者相談支援、訪問看護、保育等の事業を宮城県内で展開されています。今回は、有限会社穂乃果 代表取締役 大友様に伺いました。
ナーシングホームほのか:https://www.honoka-world.com/service/nursinghome/#summary
有限会社穂乃果:https://www.honoka-world.com/
コロナ禍で見学のハードルが高くなった
きっかけは、同じ地域で活動している「有限会社ニシマキパピルス」から3Dウォークスルーサービスについて聞き、興味が湧いたことでした。新型コロナ禍では”施設見学のハードルが高く”なっていたんです。でもご家族・ご本人や、職員のリクルーティングなど、見学は必要でした。
3Dウォークスルーでは、中に入らなくてもバーチャルで、設備や場所を確認できます。合わせて、場所ごとに説明文を入れられて、そのままご案内できます。
これは時代に沿ったツールだと思いましたね。ご利用者さんにとっても便利だと思い、導入しました。

稼働率が1ヶ月2~3人増、質問事項はその場で回答
施設内の見学なくして入居はできないんです。感染のリスクも踏まえ、場所を区切って見学してもらうことがあります。3Dウォークスルーがあることで、見学後の面談で職員から「この場所で、〇〇をしています」など、ご家族やご本人の質問事項にその場で全て回答できるようになりました。
結果、“成約”と”集客”に繋がりました。前年の稼働率で比較すると、1ヶ月あたり5人だったのが、7~8人になりました。プラス2~3人増えたかな。

「この家具OK?」行かなくても採寸可
入居検討者が気にするのは“お部屋に家財道具が置けるのか”です。空っぽのお部屋だとイメージがしづらいものです。事前に家具を持って来られることもあるのですが、持ち込むのも大変だと思います。
3Dウォークスルーにはサイズを測る機能があります。使った方からは「3Dウォークスルーで測ってみたら問題ないですが、大丈夫ですかね…?」とご質問をいただくようになりました。
あらかじめ持ち込みたい物のサイズを測っておけば、バーチャル上で確認ができますよね。そのご質問をいただいて、改めて使われているんだなと実感しました。
<イザンコメント>内覧が必要な施設では、よくあるお悩みですね。サイズを測って確認されたら、スタッフの方にとっても、入居検討者にとっても手間が減ります。検討スピードも上がり、結果的に成約にも繋がりやすくなると思います。

職員は業務用スマホ携帯、案内はいつでもどこでも
職員の研修にも使っています。3Dウォークスルーとマニュアルを使って、施設の使い方や仕事内容をレクチャーしています。オンラインで参加できるのは良いですね。
当社では、職員一人ひとりが職場用のスマートフォンを持ち、職場ごとのタブレットを用意しています。そのスマホで仕事をしてもらうようにしているんです。いつでもどこでも3Dウォークスルーが使えます。その場、その時に必要なサービスの案内ができます。
<イザンコメント>ホテルの清掃マニュアルなどでも使われる例がありますよ。

事故防止の「ヒヤリハット活動」
介護施設で特につきまとうのは”事故”なんですよね。例えば、ご利用者さんが食事中に誤嚥(ごえん)してしまうとか、転倒してしまうとか…。
私たちは「ヒヤリハット活動」という、事故が起きる前の”ヒヤリ”とした職員の気づきを集めています。いつ、どこで、どうなったのかと、大きな事故が起こらないようにするにはどうするのかを検討します。その際に3Dウォークスルーは使えるなと。
<イザン>当社の提供する3Dウォークスルーでは、お客様でも中のコンテンツを自由に追加・修正をしていただけるようにしています。ヒヤリハット用と見学用とでデータを分けるなど、用途によって分けて使うこともできますね。
Webサイトでご覧いただけます
入居を検討されている方など、ぜひご覧ください。
さいごに:見学を諦めなくていい。入居の安心感と納得感
看護・介護連携型施設「ナーシングホームほのか」様では、3Dウォークスルーを導入されています。事前に施設を見られることで、ご利用者さん・ご家族が検討できる環境を整えるとともに、職員研修や事故防止活動にも活用の幅を広げています。結果的に安心感と納得感に繋がる事が分かりました。
職場でのお困りごとは、3Dウォークスルーで解決できるかもしれません。ぜひお気軽にご相談ください。